妄想名言帖 〜過去集積〜



2003年12月



正義だの、信実だの、愛だの、考えてみればくだらない。
人を殺して自分が生きる。それが人間世界の定法ではなかったか。
ああ、何もかも、ばかばかしい。
太宰治「走れメロス」




毛虫が終末と思う、その形態
救世主は蝶と名付けた
リチャード・バック
「イリュージョン」




わたしを、どきどきさせるもの。ただ、それだけが美しい。 白洲正子展ポスターより




侍とても貴からず、町人とてもなに卑しからうぞ。
貴いものはこの胸一ツ。
近松門左衛門




私は孤独であった。恐ろしいほど、孤独であった。
この孤独を抱いて、なぜ私は帰らなければならないのだ。
大岡昇平「野火」




「うれしいか?」
そう言われて私は、恥ずかしく思いました。
太宰治「皮膚と心」









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