食欲なさそうな顔で ストローかむなら 僕をかんで |
B’z「スイマーよ!!」 |
ていうか 何もはじまってない だからまだ 何も終わっていない |
B’z「スイマーよ!!」 |
その道の一方は夜明けの山へと、もう一方は黄昏の海へとつづいていました。二匹は友達でしたが、山が彼を、そして海が彼女を呼んでいました。その声はどちらもとても大きくて、無視することはできませんでした。 「悲しいよ」彼は彼女に言いました。「別の方向を目指していかなくちゃならないなんて」 「わたしも悲しいわ」彼女は言いました。「いっしょに歩けないなんて」 二匹は心に温かな愛を抱きながら、最高の正義の声にしたがい、反対の方向を目指して歩きつづけました。 そして多くの冒険をしたあと、二匹は気づきました。そう、夜明けへの道は山をこえて海へと、黄昏への道は海をこえて山へと、つづいていたのです。 山のむこう側で、海のむこう側で、恋人たちはふたたび出逢い、一本になった二匹の道を歩きはじめました。 |
リチャード・バック 「フェレット物語W 大女優の恋」 |