妄想名言帖

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■ 2009年10月 ■

食欲なさそうな顔で
ストローかむなら 僕をかんで
B’z「スイマーよ!!」
ていうか 何もはじまってない
だからまだ 何も終わっていない
B’z「スイマーよ!!」
 その道の一方は夜明けの山へと、もう一方は黄昏の海へとつづいていました。二匹は友達でしたが、山が彼を、そして海が彼女を呼んでいました。その声はどちらもとても大きくて、無視することはできませんでした。
 「悲しいよ」彼は彼女に言いました。「別の方向を目指していかなくちゃならないなんて」
 「わたしも悲しいわ」彼女は言いました。「いっしょに歩けないなんて」
 二匹は心に温かな愛を抱きながら、最高の正義の声にしたがい、反対の方向を目指して歩きつづけました。
 そして多くの冒険をしたあと、二匹は気づきました。そう、夜明けへの道は山をこえて海へと、黄昏への道は海をこえて山へと、つづいていたのです。
 山のむこう側で、海のむこう側で、恋人たちはふたたび出逢い、一本になった二匹の道を歩きはじめました。
リチャード・バック
「フェレット物語W
大女優の恋」
≪≪9月     11月≫≫










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