[6月20日/June Twentieth]

 エクスタシーを誘う人


 6月20日生まれの人は、強い感情をかきたてて人を挑発する傾向があります。まれに理性をなくして高揚した気分に舞いあがり、他人も巻きこんでそんな状態にしてしまうのです。これが高じると、恍惚としてわれを忘れ、ヒステリー状態になりかねません。ESP(超感覚的知覚)や神秘的な予知能力もたまに見られます。
 まじめな話、努力して理性を保たなければなりません。ときには、自分の論理をじっくり検証しなおしてみること。純粋に心のままを語ると、まったく非合理的な考えにそまっていることもあるからです。この日生まれの人の特徴はむやみに人を説得したがること。そのくせ、対立意見や自分の見解を脅かしそうな意見には耳をふさぎます。なかには、自分の極端になりがちな見解を支持し賛同する、あうんの呼吸を世間に求める人もいます。
 どんなに理性的で分別があるように見えても、性質のなかに不条理なものを抱えている人が多いようです。そのせいで、興奮や刺激があたりに渦巻いているようにも見えます。本人も周囲の人も、心の奥深くから湧き起こる力が原因で、興奮の渦や、わくわくする刺激が生じるという事実に気がつきません。だからといって、無自覚というわけではありません。実際、その力は「魔法」と呼ぶにふさわしく、感情をかきたてることも、それを管理し方向づけることもできるのです。
 夏至に近いこの日生まれの人は、親や友人や子供や親しい人の気持ちを縛っておきながら、自分の影響力の大きさに気づかないことがあります。ですから、なんの気なしに提案や好みや願望をころころ変えてしまいます。たとえその気がなくても、他人におよぼす自分の影響力をよく認識し、この力を悪用しないことが義務です。
 とても感じやすい心の持ち主なのに、他人の心配事には必ずしも敏感ではありません。嫉妬、怒り、恨みの根本原因をなくす一方で、親切や思いやりや容認という人間に欠かせない美点を身につけましょう。感情表現は自由に、ただし控え目に。内面的にも外面的にも平静を保つことが大事です。


【健康】
 周囲の強いエネルギーを引きよせ、呼びおこす傾向があるので、感情と心のさまざまな問題に左右されやすくなります。自分をよく知るためには、心のカウンセリングが必要です。とはいえ、たいていの人はそのような助けを求めるのをいさぎよしとしません。強い感情の表現や抑圧で疲れてしまい、神経質、心配性、不眠症になりがちです。ぐっすり眠り、規則正しい食事ができるよう、生活をコントロールしましょう。蟹座の影響を受ける人と同じで、食べ物に神経質ですが、好みの広い双子座生まれの利点を活かして、なんでも食べるようにしてください。軽い運動がおすすめ。


【アドバイス】
 意識の底にある感情と他人に与える影響を自覚すること。いつも冷静さを保ち、頭を使って自分の感情を表現しましょう。感情を内に閉じこめてはいけません――そんなことをしても、なんの効果もないのですから。


【瞑想のことば】
 2つに1つ――許すか、忘れるか。


【長所】
 感情が豊か
 人を奮起させる
 カリスマ性がある

【短所】
 すぐ感情に溺れる
 感情を抑えがち
 やけっぱち




  角川書店/ゲイリー・ゴールドシュナイダー、ユースト・エルファーズ
  『誕生日事典』より






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